消毒剤
 高齢社会をむかえ、自宅で介護をなさっている方が増えています。
 抵抗力の落ちた高齢者が自宅で介護を受ける時に皮膚やさまざまな器具・リネン類・室内の消毒を行う必要がでてくることがあります。消毒は、消毒される対象物や病原菌の種類によって消毒方法が異なりますが、大切なことは、人体に及ぼす影響が少なく、消毒される物の材質を傷めることなく、殺菌力の強い正しい消毒方法を選ぶことです。

よく使われる消毒剤には次のようなものがあります。
 (1)次亜塩素酸ナトリウム
 (2)オキシドール
 (3)ヨード製剤
 (4)消毒用エタノール
 (5)クレゾール石けん
 (6)クロルヘキシジン
 (7)塩化ベンザルコニウム
 (8)アクリノール
 (9)グルタラール

消毒薬を用いる時には次のような注意が必要です。
 (1)適合した消毒薬を選ぶ
  消毒する物と病原菌の組合せで、消毒薬が異なります。また、消毒薬の併用は避けましょう。
 (2)消毒薬の使用濃度を守る
  低濃度では消毒効果が得られないことがあります。
 (3)消毒薬との接触時間を守る
  接触時間が短いと消毒効果がありません。
 (4)できるだけ使用時に希釈する
  作りおきはしないように、また消毒薬のつぎたしは避けましょう。

 分からないことがありましたらかかりつけの薬局・薬剤師にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

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