歯の表面には、歯垢、歯石あるいは食物残渣等が付着しています。これらは見た目にも不潔ですし、虫歯(う蝕)、歯肉の病気(歯周疾患)の原因になります。こうした歯の表面の付着物は、うがいですべてを取り除くことは不可能で、歯ブラシの使用が必要となります。

歯ブラシなしにむし歯予防はできない
 現代人は、ソフトフードを食べ、砂糖を大量に消費しています。どうしても、歯や歯肉の表面に付着物が形成されますので、歯ブラシを手離すことは不可能といえます。

歯をブラッシングする
 歯ブラシによるブラッシングとは、繊維性の硬い食物の代用として、歯ブラシという代用繊維を口の中に取り入れ、物理的に歯の表面の付着物を取り除き、同時に歯肉や口腔粘膜にも、適度の機械的刺激を与えることです。したがって、ブラッシングは歯を清潔に保つと同時に歯肉をマッサージすることによって、健康な歯肉を保持することなのです。

みがいてから食べるか、食べてからみがくか
 歯みがきというと、朝の洗面時1回だけという方が多いようですが、以上述べたとおり、食後すぐに、そして、歯だけでなく、歯肉のマッサージを同時にすることが、より効果をあげるということが、お解かりいただけると思います。

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