水虫は文明病といわれています。冬でも暖房がいきとどいている、靴をはく機会が多い、吸湿性の悪いナイロンの靴下が増えているなど、水虫にとって好ましい条件が整っているのです。
          
水虫とは
 水虫は「白せん菌」という真菌(カビ)が原因です。したがって、治療には抗真菌薬を使います。

水虫の治療
治療薬
 水虫のお薬は、添付文書に従って1日1〜3回続ければ、1週間ほどでかゆみはおさまるはずです。風呂あがりは皮膚がやわらかく、お薬が浸透しやすいので効果的です。白癬菌は案外広がっていることがあります。お薬は患部だけでなく、広い範囲に塗ってください。また、お薬を使用したあとはよく手を洗いましょう。
 また、水虫のお薬には内用薬もあります。外用薬は手軽ですが、爪白せんには効きません。皮ふ白せんの場合でも、菌は皮ふの中にも入りこんでいますから、なかなか根治することはできません。
 白せん菌は胞子を作ります。この胞子にお薬はほとんど効きめがありません。そのため、一時症状がおさまっても、お薬をやめると胞子は発芽して、再び白せん菌がはびこるようになるのです。水虫の治療のキーポイントは、1に根気、2に根気、3、4がなくて、5に根気です。かゆみがおさまってからも、少なくとも1〜2ヵ月は薬を続けなければなりません。

●生活上の注意
○靴やナイロンの靴下などをできるだけさけましょう。
○常に清潔に、ということを心がけましょう(薬用石けん)。
○患部はなるべく乾燥させておきましょう。
○サンダルや足ふきマットからうつることがあります。他の人と共用しないようにしましょう。

水虫と湿疹
 水虫と湿疹は、症状は似ているようですがお薬は全くちがいます。水虫に湿疹のお薬をつけるとかえって悪化することがあります。どちらかはっきりしないときは、皮ふ科医に調べてもらうのが確実です。

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