皮膚は体をおおい、外部からの刺激や環境の変化を受けとめ、調節して体の機能を維持する大切な役目をもっています。
 「皮膚は呼吸する」というとおり、生きているのです。皮膚が傷ついたり、病気になったりした場合、そのままにしておくわけにはいきません。
 また、皮膚は内臓の鏡といいます。目に見えない内臓の変化が皮膚にあらわれることからこういわれています。皮膚のトラブルの原因が、内臓からのサインである場合もあります。
 皮膚の病変としては、カサカサしたり、じゅくじゅくしたり、かゆみ、発赤、痛みなどさまざまな状態があらわれてきます。湿疹、かぶれ、みずむし、しもやけ、やけど、おでき、あせも、けが…などは、日常多くみられる皮膚疾患です。
 皮膚に用いるお薬には、菌を殺したり、炎症を抑えるなどさまざまな成分があり、原因を確かめたうえで使用しないと、かえって症状を悪化させる場合もあります。
 一般用医薬品には、添付文書というものが入っていますので、使用する前に必ず読んで下さい。もし読んでわからないことや、使用して気がついたことなどがあったときには、購入した薬局・薬店の薬剤師に相談してください。
          
皮膚病にお薬を使う場合の一般的な注意
じゅくじゅくした患部には軟膏(あぶら状でべとつくタイプ)を使い、クリーム剤(サラサラしてべとつかないタイプ)は使いません。
白癬菌による病気(みずむし、たむし、カンジダなど)にはステロイドの入った薬の使用はいけません。なお、しばらく使用して症状の改善がみられない場合は、使用を中止しましょう。
          
お薬を使用する前に、必ず薬剤師さんに相談をしてください。
効能:
 みずむし・いんきんたむし・ぜにたむし
 薬剤の使用によって治療できる疾患名です。
用法・用量:
 薬の使い方が記載されています。
  使用量、使用部位、一日の使用回数などが記載されています。
 1日2〜3回、患部を清潔にして適量を塗布します。
 適量使用に心がけ、きちんと治療しましょう。
内容:
 薬の成分が書かれています。もし薬を使ってトラブル(皮膚の痒み、発疹・発赤など)に会ったら、その成分名をメモしておきましょう。
 硝酸ミコナゾール 1.0g(100ml中)
 成分名と内容量です。

 

 

 

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