中毒事故は、多くの場合不注意によって起こります。子供の事故の場合は、原因となるものが子供の身の回りに散らかっているときに発生することが多いのです。例えば、タバコによる事故は朝の8時頃と夜の8時頃。これはお父さんが一服して、ついそのまま席を立ったときに子供がちょっと手を出すからです。石けんや洗剤による事故は朝9時頃と夜の6時頃。朝の洗濯と夕食づくりの時間帯ですね。
 家庭で起こる中毒事故の原因の大半は、身の回りのあと始末の悪さによるといっても過言ではないのです。

タバコはとくに注意しましょう
 タバコは常に事故原因のトップです。タバコによる事故は、子供の年齢が1歳以下の場合が多いのです。つまり、こうした小さな子供の手の届くところにタバコがあることが間違いなのです。タバコ1本の中には、乳児が死ぬのに十分なニコチンが含まれています。さいわいなことに、ニコチンは吸収が悪く、吐き気を催す作用もあるので、大事に至ることはまれですが、危険なことには変わりありません。

食べ物の容器には入れないこと
 ジュースの空き缶を灰皿がわりにしている人がいます。この中に残っていたジュースには、吸い殻のニコチンが大量に溶け込んでいます。これをうっかり飲んだら大変、大人といえども危険です。
 殺虫剤を牛乳ビンに入れたり、茶しぶをとろうと漂白剤を茶碗に入れてそのままにしておいたり、食用油の容器を洗剤の入れものにしたりしてはいけません。クッキーの空き箱に医薬品を入れるのもやめましょう。

 

 

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