覚せい剤と犯罪
 この覚せい剤は医療上必要な役目をもって生まれながら、間違った使い方をされて、今では悪者扱い。覚せい剤乱用者は、最初「眠気ざまし」や「疲労回復」に効くといった甘い誘いにのって使い始めますが、そのうち覚せい剤の隠れた毒性により薬からのがれられなくなり、ときには妄想や幻覚作用により殺人・放火などの重大犯罪を起こしたり、薬を手に入れる金欲しさのためいろいろな犯罪を引き起こします。

暴力団の資金源

 この覚せい剤は、覚せい剤取締法によって規制を受け、医療用に使用する場合以外は国内における流通が禁止されており、乱用者が用いる覚せい剤のほとんどは法の目をくぐって入ってくる密輸品。そしてこれを扱う者が暴力団というわけで、覚せい剤のとりことなった人の健康上の被害はもちろんのこと、その生活にも悲惨なものがあります。
 また、ここ数年来覚せい剤の乱用者層が会社員、家庭の主婦、学生など一般層への広がりを見せていることに注意しなくてはなりません。

薬物乱用の被害をくりかえすな!
 戦後のヒロポン乱用は官民一体となった運動により終息させることができましたが、ここ数年の乱用者の増加はヒロポン時代と肩を並べることができるほどです。皆様の身近から乱用者を一掃するため、ご協力をお願いします。

覚せい剤を追放しましょう!!
 恐ろしい覚せい剤を追放するにはどうしたらいいでしょうか? それは、私たち一人ひとりが、覚せい剤には絶対に近づかないという強い自覚を持ち、甘い言葉やうまい話にうかうか乗らないことが必要なのです。

 

 
 
       
覚せい剤事犯検挙者数と覚せい剤の押収量の年次別推移
 「厚生労働省・警察庁・財務省・海上保安庁の統計資料による。」
 覚せい剤事犯における未成年者の比率と中高生の検挙者数
   「厚生労働省・警察庁・海上保安庁の統計資料による。」

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