Q1 錠剤にはどうして色をつけるんですか。

A1 あれは錠剤を識別するためなのです。錠剤はどれも似たような形をしていますから色をつけて間違えないようにしているのです。

Q2 あの色のもとはコールタールなんでしょう。飲んでも平気なんですか。

A2 いえ、あれはタール系色素とよばれてはいますがコールタールとは別なのです。安全性については、いろいろと調べられていますから大丈夫です。

Q3 その安全性について具体的に教えて下さい。

A3 少し難しくなりますが、たとえば赤色3号という色素があります。これのLD50(毒性を示す目安)はラットで体重1kgあたり約1.9gです。体重60kgのひとなら約114gになりますね。ところで赤色3号は普通だとお薬100kgに1gぐらいの割合で混ぜられます。するとこれを114g飲むには、お薬を11,400kg、つまりざっと11tも飲まなくてはならないのです。この数字をそのままうのみにはできないでしょうが、まず問題になるとは思えないでしょう。このほか赤色3号を毎日少しずつ、何百日にもわたって食べさせた場合や遺伝子に与える影響なども調べられています。

Q4 なるほど、ずいぶん調べてあるんですね。私たちはそういうことを知らないから不安なんですよ。

A4 それはあるでしょうね。一般に不安を与えるのはよくありませんね。このごろは錠剤に数字やアルファベットや製薬会社のマークが記されているケースが増えましたので識別しやすくなってきています。

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